老舗旅館の料理人は給食センターの職員 夏休みの給食停止を逆手に…人手不足解消の”切り札”「働き方の多様性とスキルアップを」=静岡・河津町

人手不足に悩む老舗旅館が切り札として「給食センター」で働く職員を呼び寄せました。夏休みで給食がなくなる中、職員の「もっと働きたい」という声にも応えています。静岡県河津町の旅館「今井荘」で開かれた祝賀会です。2024年8月5日、リニューアルオープンした「今井荘」は90年の歴史を持つ老舗旅館。

祝賀会では自慢の料理が関係者にふるまわれました。旅館では料理を作るスタッフなど、「人手不足」という課題と日々、向き合っています。<今井荘を運営する「桜の森ホテル&リゾーツ」 鈴木義晴部長>
「場所が(首都圏から)遠いので、なかなか人が集まらない。地元にも来ていただける人がいない」多くの旅館やホテルではコロナ禍以降も人手不足が解消せず、予約数が増えてもスタッフが対応できないため稼働率が上がらないという現状が続いていました。

今井荘が白羽の矢を立てたのは普段、学校の給食センターで働く職員です。根本直樹さんは伊東市内の給食センターから駆け付けました。<伊東市学校給食センター 根本直樹さん>
Q.いつもと違う環境だと思うんですけど、どうですか?
「緊張しますね。学校の児童さんが(給食センターに)来る時があるんですけど、そういった見学会の時は緊張しますけど、普段はあまり見られてないので」今井荘を改修したのは、全国で学校給食を手掛ける「東洋食品」です。この時期は小中学校が夏休みで、給食がなくなります。そこで、学校給食の現場で働く職員を繁忙期の今井荘に応援として呼びました。<東洋食品 荻久保瑞穂専務>
「中には夏休みにももっと働きたいという(給食センターの)従業員もおりまして、より働き方の多様性を提供するために。しかも、給食と違うホテルの食事を作るということで、スキルアップにもつながりますので」<今井荘を運営する「桜の森ホテル&リゾーツ」鈴木義晴部長>
「人手不足の中でも、調理に関わる方の人手不足というのは大きいんですね。給食センターで調理の経験がある方というのは、ホテル側にとっては非常に良いですね」学校給食の現場で培ったスキルを歴史ある老舗旅館でも。宿泊業界の人手不足を解消する新しい形が始まりました。

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